FXをやっていくうえで悩みの種になるインジケーターですが、
先行指標と遅行指標の2つに分けることができます。
インジケーターとプライスアクションには大きな関係性があり、
非常に密接しているためそれぞれに影響を与えます。
ということで今回は先行指標と遅行指標と呼ばれる
インジケーターのメリットやデメリットについて
しっかり勉強していきましょう!
先行指標と遅行指標とは?
インジケーターにはトレンド系を代表する移動平均線やボリンジャーバンド、
オシレーター系を代表するRSIやストキャスティクスがあります。
インジケーターは上記以外にも
先行指標や遅行指標に分類することができます。
【先行指標】とは?
景気の動向を示す各種の景気指標のうちで、
全体としての景気変動に先行して変動する指標。
景気の先行きを予測するのに適している。(※コトバンクHPより引用)
【遅行指標】とは?
景気の動きを示す各種の経済指標のうち、
総体としての景気変動に遅れて変化するとみなされる経済指標。
景気の転換点や局面の確認に利用される。(※コトバンクHPより引用)
上記の通り先行指標は相場の先を予測するためのもの、
遅行指標は過去を元に転換点などの局面を確認するために使われるもの
ということになります。
先行指標に分類されるインジケーターとしては、
ピボット(Pivot)やモメンタム、トレンドラインなどがあり、
遅行指標に分類されるインジケーターは移動平均線やボリンジャーバンドなどの
多くのテクニカルインジケーターが挙げられます。
インジケーターとプライスアクションの関係性
私たちが普段からよく利用している移動平均線などのインジケーターの多くは
遅行指標であることがわかりました。
遅行指標だと何が問題なのでしょうか?
ここが非常に重要なポイントです!
移動平均線の計算式を思い出してみてください。
わからない方は過去記事参照⇒移動平均線と価格の関係は?
移動平均線は過去N日間の終値をN日で平均したものでしたね^^
ということはローソク足の終値が確定しないと
移動平均線はチャートに描かれません。
遅行指標を使ったトレードルールの場合、
プライスアクションが起こった後にインジケーターが表示されるため、
ダマシに遭う可能性が高くなります。
また、エントリーやエグジットのタイミングが
遅くなる可能性も高くなります。
ここに遅行指標の弱点があります。
次に先行指標ですが、ピボットやモメンタムに加えて、
プライスアクションには欠かせないトレンドラインや
レジスタンス&サポートラインなどが挙げられます。
トレンドラインなどを見るとわかるとおり、
価格が反発する可能性があるポイントをピンポイントで判断してくれます。
もちろん反発せずに抜けていくケースもありますが、
予測をすることが可能となります。
FXでは予想はNGですが、今現在の相場の動きに対して
どう予測して対処するかが最も重要なポイントになります。
予測することで損切りや利益の確定ポイントを見極め、
現在の相場環境からトレードプランなどの
シナリオを組み立てることができるからです。
先行指標はプライスアクションを即座に判断できますが、
遅行指標はプライスアクションを見てからの判断になるため
どうしても一歩遅れてしまうことが多いです。
だからといって遅行指標がダメだ!ということではありません。
先行指標はこれからの相場の予測などの相場の変化に強いですが、
遅行指標はトレンドや現在の相場の状況をはっきりと示してくれます。
MACDなどの遅行指標ではダイバージェンスと呼ばれる逆行現象を判断できますよね^^
両方を組み合わせることによって
弱点を補っていくことが重要だと思います。
基本的にはプライスアクションを見るために、
トレンドラインやレジスタンス&サポートラインを意識し、
加えて遅行指標のインジケーターを利用して
相場の局面を判断することでトレードの精度を上げていくことができると思います。
ただやみくもにインジケーターを入れるとチャートがごちゃごちゃして
最も重要なプライスアクションを見れなくなりますので注意してくださいね^^
あくまで聖杯は自分の中にありますので、
自分にあったインジケーターを利用していきましょう!
ということで今回は先行指標と遅行指標の
プライスアクションとの関連性について勉強してきました。
インジケーターを理解することでトレードにも生かせると思いますので、
自分のなかで理解できるまでしっかり検証&分析を行っていきましょう!!