メンタル

プロスペクト理論から損切りの重要性を学ぼう!克服する方法は?

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FXで誰でも経験する『損切りできない病』ですが、
これは人間の本能によるものと言われています。

その本能に基づく考え方が『プロスペクト理論』です!

ということで今回は損切りが出来ない理由と
克服するための方法について勉強していきましょう(=゚ω゚)ノ

プロスペクト理論とは?

まずはプロスペクト理論について調べてみました!

【プロスペクト理論】
人間がリスクを伴う意思決定の際に価値の感じ方が異なり、
利得よりも損失の方を重大に捉えるという認知心理学の理論のひとつ。
1979年にダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)と
エイモス・トベルスキー(Amos Tversky)によって提唱された。
※マーケティングWikiより引用

実際に体験してもらった方が良いと思いますので
今からの質問に答えてみてください。

【質問1】
A:必ず100万円がもらえる。
B:60%の確率で200万円もらえるが、40%の確率で何ももらえない。

【質問2】
A:確実に100万円損をする
B:60%の確率で200万円損するが、40%の確率で全く損をしない

どちらを選んだでしょうか?
過半数の方が【質問1】ではAを選び、【質問2】ではBを選ばれるそうです。
自分もそうでした(笑)

数学的に計算すると正解は逆になり、
【質問1:B】【質問2:A】となります。

まず質問1ですが、数学の期待値で考えると、
Aを選んだ場合の期待値は100万円×1(100%)=100万円
Bを選んだ場合の期待値は200万円×0.6(60%)+0円×0.4(40%)=120万円
となりBの方が期待値は大きくなります

次に質問2では、同様に期待値で考えると、
Aを選んだ場合の期待値は100万円×1(100%)=100万円
Bを選んだ場合の期待値は200万円××0.6(60%)+0円×0.4(40%)=120万円
となりますが、これに損をするということでマイナスを乗じると
Aは-100万円、Bは-120万円となりAの方が期待値は大きくなります

このように利益を得るチャンスに対しては、
利益を逃してしまうリスクの回避を優先し、
損失を目の前している場合では、
損失そのものを回避しようとする傾向
がわかります。

簡単にいうと人間は本能的に
『目の前の利益は確実にとるが、損失はできるだけ回避したい』
と感じるということです。

このような質問を行うと大半の人は逆の答えを選ぶそうです。
これは本能によるものなので答えが間違っていたからといって
落ち込まなくても大丈夫ですよ^^

だって・・・自分も間違えましたから(笑)

この人間の本能に備わっている損失回避性から
トレーダーは損大利小のトレードを行ってしまいます。


それではどうやって克服していけばいいのか?
ということについて考えていきましょう!

プロスペクト理論を克服するには?

プロスペクト理論は人間の本能に基づくものだということが分かったところで
本能にどう対処して克服していくのか?というところが難しいと思います。

本能なんだから無理!!といえばそれまでですが、
人間がみな本能のままに生きていたら
・・・世の中もう大変ですよね(笑)

人間は本能に抵抗する手段を持っています。
それは『理性』ですね。

理性をどうトレードに活かしていくかということですが、
まずは自分のルールを確立することが重要です。

自分のルールがないままトレードをしていくと
損失が膨らんだときや利益が出てきたときに
喜怒哀楽の感情が出てきます。

『感情にまかせたトレード』=『本能によるトレード』となり、
プロスペクト理論にはまってしまい、
結果として損大利小のトレードになります

損小利大になるルールを作り、ルール通りにトレードをする癖がつけば
感情に流されることはありません。

ルール通りトレードをしていけば利益は増えるのに、
わざわざ勝てるルールを破る理由はありませんよね?

このように理屈を理解することで『理性』が働き、
本能とは逆の行動がとれるようになります。

損切りの重要性を理解しよう!

そこで重要になるのが損切りです。

ルールを作るためには利益と損失から
リスクリワードレシオ(損益比率)を決定する必要があります。

前回のバルサラの破産確率でも学んだ通り、
勝率が悪くてもリスクリワードレシオが良ければ
収益は徐々に増えていきます

前回記事はコチラ⇒バルサラの破産確率からわかる資金管理の重要性とは?

実際のトレードではその時のボラティリティ(値幅)もあるので
一概にpips数で決めることはできませんが、
損益比率が決まれば、損切りの幅を決めることは出来ます。

リスクリワードレシオ=2:1の場合だったら、
目標利益を20pipsとすれば、損切りは10pipsとなりますね^^

このように理屈や根拠を元にしっかりとしたトレードルールを作り、
ルール通りのトレードを徹底していけば
理性が本能に打ち勝つことができるようになります(=゚ω゚)ノ

『頭ではわかっている』⇒『考えずに実行できる』レベルまで
しっかり実践&習得していきましょう!

ということで今回はプロスペクト理論から見る損切りの重要性と
その克服方法について勉強してきました。
誰もが通る道ですがここを抜けてしまえば勝てるトレーダーが見えてきます。
ここが踏ん張りどころなので意識しながら
普段のトレードに取り組んでいきましょう!

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