移動平均線でレンジ相場とトレンド相場を判断するには
傾きをチェックする方法がありますが、
他にも長期&中期&短期など複数の移動平均線と
MTF分析を利用して相場環境を認識することもできます!
今回は複数の移動平均線とMTF分析を使った
チャート分析について勉強していきましょう(=゚ω゚)ノ
複数時間軸の移動平均線を使うには?
複数の時間軸における移動平均線を同じチャートで利用するには
まず期間を設定する必要があります。
今回は5分足のチャートに20期間の移動平均線(以下20MAで表記)を使うことを前提にして、
5分足、15分足、30分足、1時間足の同一期間(20期間)を設定していきたいと思います。
まずは移動平均線をMT4へ挿入していきます。
『挿入』⇒『インジケータ』⇒『トレンド』⇒『Moving Average』を選択。
次にパラメーターを設定します。
期間を『20』で設定し、色や太さは任意でOKです^^
なお移動平均線の種別は『Simple』になってますが、
今回は単純移動平均線を使うのでそのままでOKです。
続いて他の時間軸を5分チャートに設定する方法について解説していきます。
15分足の20期間で設定する場合、15分は5分の3倍ですので20期間を3倍で設定します。
5分足で設定する場合、20期間×3=60期間となります。
同様に30分足では5分の6倍ということで、20期間×6=120期間
1時間足では5分の12倍ということで、20期間×12=240期間で設定します。
先程のパラメーターの期間『20』を上記の期間に変更し、
わかりやすいように色を変更しておきます。
上記期間の移動平均線(MA)をすべて5分足チャートに表示すると
下記チャートのようになります。
ちょっとごちゃついてますので、実際のチャートでわかりやすくまとめてみました。
上から順に5分足チャートですべての時間足で20MAを表示したもので、
2つ目が15分足で20MAを表示したもの、
3つ目が30分足で20MAを表示したもの、
4つ目が1時間足で20MAを表示したものになります。
5分足チャートで表示したものと比較しても、
同じような傾きになっているのがわかると思います。
次にチャート分析の方法を見ていきましょう!
複数の移動平均線MTF分析で相場環境を認識する方法とは?
1つの移動平均線でトレンド相場やレンジ相場を見極めるためには
移動平均線の『傾き』が重要でしたね^^
過去記事はコチラ⇒移動平均線でトレンド相場かレンジ相場を見抜く方法とは?
今回は複数の時間軸の移動平均線を表示させましたが
どのように見ていくのかを順番に説明していきます(=゚ω゚)ノ
MTF分析で説明した通り、まずは大きな時間軸からチェックしていきます。
今回は1時間足⇒30分足⇒15分足⇒5分足で見ていきます。
まずは1時間足を見てみましょう。
1時間足では下方向の傾きから緩やかに上方向へ傾き出しているため、
上昇トレンドと判断。
次に30分足を見てみましょう。
30分足では傾きがなくほぼ横ばいのためレンジ相場と判断。
続いて15分足を見てみましょう。
15分足では多少波打っているものの
現在は上方向へ傾きが出ているため、上昇トレンドと判断。
最後に5分足を見てみましょう。
5分足では横ばいから上方向へ傾きがでてきているため、
レンジ相場から上昇トレンドへ移行したと判断。
というようにMTF分析ができます。
1時間、15分、5分足は上昇トレンド、30分足はレンジ相場となれば、
全体的には上昇トレンドが強いとみなし、
買いでのエントリーを探していきます。
今回では1時間足の直近高値を超えるかどうかが一つの目安になります。
一度超えて戻ってきたところを押し目買いでエントリーしたいポイントです。
このように1つ1つの時間軸を見ていくとわかりやすいかと思います^^
次に1つのチャートに複数のMAを入れて分析する方法ですが、
長期と中期と短期の移動平均線がどの位置にあるかを見ていきます。
複数軸の移動平均線を入れた5分足チャートで確認しても、
先程MTF分析で判断した上昇トレンドが発生しているのがわかりますが、
今現在の各時間軸の20MAを見ていきましょう。
現在の位置では上から順番に
5分20MA(短期)
1時間20MA(長期)
30分20MA(中長期)
15分20MA(中期)
となっています。
もう少しで15分20MAが1時間と30分の20MAの上へ抜けそうですよね^^
15分20MAが上へ抜けて、さらに30分20MAが1時間20MAの上に抜けると、
上から順に短期>中期>中長期>長期となり強い上昇トレンドを表します。
これがパーフェクトオーダーと呼ばれる状態です。
逆に長期>中長期>中期>短期の順になると
下降トレンドが強いパーフェクトオーダーになります。
逆にMA同士が絡み合っていて、ほぼ横ばいの時はレンジ相場と判断します。
実際のチャートを載せておきますので参考にしてみてください!
このように1つのチャートに複数時間軸の移動平均線を表示することで、
全体のトレンドを判断することができます。
全体のトレンドを把握することで
現在の相場環境にあったトレードをすることができますので、
しっかりマスターしていきましょう!
ちなみに今回は1時間と30分の20MAを表示しましたが、
どちらか1つでも構いません^^
基本は取引する時間軸を短期として、
その時間よりも上位のものを2つ設定して、
中期と長期で扱えばOKです!
(例)5分足(短期)の場合、15分(中期)、1時間足(長期)など
ということで今回は複数時間軸の移動平均線とMTF分析を使った
相場環境認識とチャート分析について勉強してきました。
相場環境を認識することで無駄なトレードが減りますので
しっかりと検証&分析を行って身に着けていきましょう(=゚ω゚)ノ